77PM36第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

医療安全管理学医薬品の安全管理造影剤

造影 CT 施行後に一過性の血圧低下があった。  次にこの患者の造影 CT 施行が必要になった場合に備えて共有すべき今回の CT の情報はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

造影 CT 後に一過性の血圧低下がみられた場合、造影剤による副作用、特に即時型副作用を疑います。

次回検査に備えて最も重要なのは、どの造影剤で副作用が起きたかを共有することです。

解説

造影 CT では、ヨード造影剤による副作用が起こることがあります。

血圧低下は、軽い血管迷走神経反射から、アナフィラキシー様反応を含む重い副作用まで幅があります。いずれにしても、次回造影 CT を行う際には、過去に副作用が出た事実と、そのとき使用した造影剤の製品名を共有することが重要です。

造影剤の製品名が分かれば、次回検査で同じ製剤を避ける、別の造影剤を検討する、前投薬や救急対応の準備を行うなどの判断につながります。

体重、管電圧、投与量、eGFR も検査情報として重要ですが、この問題では「一過性の血圧低下」という副作用歴を次回に活かす目的が中心です。したがって、最も共有すべき情報は投与した造影剤の製品名です。

ひっかけポイント
腎機能評価では eGFR が重要ですが、今回は腎障害ではなく血圧低下を伴う副作用がテーマです。
副作用対策では「どの製剤で起きたか」を残すことが重要です。

選択肢の確認

1.誤り。
体重は造影剤投与量の設定に関係しますが、今回の血圧低下という副作用歴を次回検査に共有する情報としては、造影剤の製品名より優先度は低いです。

2.誤り。
管電圧は CT 撮影条件であり、画像コントラストや被ばく線量に関係します。しかし、造影剤副作用の再発リスクを考えるための主要情報ではありません。

3.誤り。
投与した造影剤の総量は、造影効果や腎機能への負荷を考えるうえで参考になります。ただし、血圧低下を起こした製剤を特定するには製品名がより重要です。

4.正しい。
投与した造影剤の製品名を共有することで、次回検査時に同一製剤の使用回避、代替製剤の選択、前処置、救急対応準備などを検討できます。

5.誤り。
eGFR は造影剤腎症や腎機能評価に重要です。しかし、今回の問題は造影 CT 後の一過性血圧低下への対応であり、副作用歴として共有すべき中心情報は造影剤の製品名です。

覚えるポイント

  • 造影剤投与後の血圧低下では、造影剤副作用を考えます。
  • 次回検査に備えて、使用した造影剤の製品名を記録・共有します。
  • 造影剤副作用歴は、再検査時のリスク評価に重要です。
  • eGFR は腎機能評価に重要ですが、副作用製剤の特定には製品名が必要です。
  • 造影検査では、副作用発生時の症状、発生時刻、処置内容、使用製剤を残すことが大切です。

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