76AM100第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

医療安全管理学医療安全の基礎ヒューマンエラー

医療安全に関する用語の説明で正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、医療安全で使われる基本用語の意味を区別します。

正しいのは、エラーレジスタンスとはエラーが生じにくい仕組みにすることであるという記述です。

医療安全では、人はエラーを起こし得るという前提で、エラーを起こしにくくし、起きても重大事故につながらない仕組みを設計します。

解説

医療安全では、個人の注意力だけに頼らず、システムとして安全性を高める考え方が重要です。

代表的な用語を整理します。

エラーレジスタンスは、エラーが起こりにくい仕組みにすることです。たとえば、薬剤名を見分けやすくする、似た操作を減らす、確認手順を標準化するなどが該当します。

フールプルーフは、誤った操作をしようとしてもできない、または誤操作が起こりにくい構造にすることです。差し込み口の形を変えて誤接続を防ぐ仕組みなどが例です。

フェイルセーフは、故障や誤動作が起きたときに安全側に動作する設計です。異常時に装置が停止する、照射が止まるなどが例です。

フォールトトレランスは、故障や障害が起こっても、システム全体として機能を維持できるようにする考え方です。冗長化やバックアップ系が例です。

医療過誤は、医療事故のうち、医療従事者の過失が関与するものをいいます。故意による事故という意味ではありません。

ひっかけポイント
フールプルーフとフェイルセーフは混同しやすいです。
フールプルーフ = 誤操作を起こしにくくする
フェイルセーフ = 異常時に安全側に動作する
と整理します。

選択肢の確認

1.誤り。
医療過誤は、医療事故のうち医療従事者の過失が関与するものです。故意によって生じた医療事故という説明は不適切です。

2.正しい。
エラーレジスタンスは、エラーが生じにくい仕組みにすることです。人間の注意だけに頼らず、システムとしてエラーを起こしにくくします。

3.誤り。
フォールトトレランスは、故障が発生しても機能を維持できるようにする考え方です。故障自体が発生しないように設計することではありません。

4.誤り。
患者安全は、医療に関連した不必要な害のリスクを許容可能な最小限まで低減する考え方です。不必要な害を完全に根絶する行為とする記述は不適切です。

5.誤り。
誤動作などの障害が発生した際に安全側に動作するよう設計することは、フェイルセーフです。フールプルーフは、誤操作をしにくくする、または誤操作が起こらないようにする設計です。

覚えるポイント

  • エラーレジスタンスは、エラーが生じにくい仕組みです。
  • フールプルーフは、誤操作をしにくくする仕組みです。
  • フェイルセーフは、故障時に安全側へ動作する仕組みです。
  • フォールトトレランスは、故障しても機能を維持する仕組みです。
  • 医療過誤は、故意ではなく 過失が関与する医療事故です。

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