61PM079|第61回 理学療法士国家試験 過去問
性欲をスポーツに打ち込むことで解消しようとする防衛機制はどれか。
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正解: 3
正答
3.昇華
この問題のポイント
性欲などの社会的に受け入れられない感情を、スポーツなどの社会的に認められた活動に転換して解消しようとする心理的メカニズムが「昇華」です。この防衛機制は、患者が自らの欲求を「価値ある活動」として表現することで、心理的ストレスを軽減する方法です。理学療法士が臨床現場で対面する患者の内面的葛藤を理解する上で、こうした防衛機制の識別は重要です。
解説
「昇華」とは、社会的に許容されない欲求(例:性欲、攻撃性)を、スポーツ、芸術、創作活動など、社会的に価値がある活動に変換して表現する防衛機制です。本問では「性欲をスポーツに打ち込む」という具体例が提示されており、これが「昇華」の典型的な行動パターンです。この行動は、感情を安全に表現し、自己受容を高める効果があります。心理的成熟度が高いと見なされ、臨床的にも適応的とされています。
選択肢の確認
1.置き換え:怒りや感情を別の対象(例:家族)に転嫁する行動。社会的価値の活動への転換ではないため誤り。
2.合理化:欲求が満たされない場合、その理由を「もっともらしい説明」で正当化する(例:「葡萄は酸っぱいから酸っぱい」という説明)。感情の転換ではなく、言い訳であるため誤り。
3.昇 華:性欲をスポーツに変換して解消しようとする行動。社会的に価値ある活動に感情を転用するため、正解。
4.退 行:幼い発達段階の行動(例:泣きながら要求)に戻る。性欲の代替ではなく、発達段階の倒退であるため誤り。
5.反動形成:本心とは逆の態度(例:嫌いな人を丁寧に接する)を取る。感情の転換ではなく、態度の反転であるため誤り。
覚えるポイント
「昇華=価値ある活動に感情を転換」をキーワードに暗記。特に「スポーツに性欲を打ち込む」という具体例が、昇華の最も典型的な例であるため、試験で頻出です。他の防衛機制と比較すると、昇華は「感情を社会的に受け入れられる形で表現する」最も成熟した方法です。