61PM038第61回 理学療法士国家試験 過去問

脳腫瘍の発生部位と症状の組合せで正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2.小脳 ── 協調運動障害

この問題のポイント

脳腫瘍の症状は、発生部位に応じて局所的な機能障害を示します。理学療法士が臨床で頻出する「部位別症状」を正確に把握することが、正確な評価と介入の土台になります。特に小脳の機能は運動の協調性にかかわるため、その障害は運動検査で明らかになります。

解説

小脳は運動のバランスや協調性を司る領域です。小脳腫瘍では、運動の計画や実行に必要な協調性が損なわれ、運動失調(歩行時の揺れ、歩幅の不規則性)、測定障害(指を正確に物体に触れられない)、企図振戦(意図した動作中に振動が生じる)などの協調運動障害が現れます。これらの症状は、理学療法士が運動機能評価で頻繁に見かけるもので、臨床的に重要な指標です。

一方、他の選択肢は以下の通り誤りです。

  • 視床の障害では視力障害が典型ではなく、感覚障害(視床痛)が主。
  • 視交叉障害では視野障害(両側半盲)が現れ、失語は前頭葉の機能障害に属する。
  • 前頭葉の障害では人格変化や運動麻痺が現れるが、聴力障害は側頭葉(聴覚野)に関連。
  • 脳幹部の障害では脳神経症状や意識障害が主で、人格障害は前頭葉の障害が典型。

選択肢の確認

1.視 床 視力障害:視床の障害では視力障害が典型ではない。
2.小 脳 協調運動障害:正しい。運動の協調性が損なわれる。
3.視交叉 失 語:視野障害が現れる。失語は前頭葉関連。
4.前頭葉 聴力障害:聴力障害は側頭葉に関連。前頭葉は人格・運動機能に関与。
5.脳幹部 人格障害:脳幹は意識・反射に関与。人格変化は前頭葉の障害。

覚えるポイント

「小脳=協調運動障害」は、理学療法士が運動評価で頻出する組み合わせです。運動検査で「歩行の揺れ」「指の動きの不正確さ」を観察することで、迅速に判断できます。部位別の機能理解は、臨床判断の土台となるため、必ずマスターしてください。

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