61AM075第61回 理学療法士国家試験 過去問

再生能力が最も高いのはどれか。

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正解: 2

正答

2.骨髄

この問題のポイント

再生能力(細胞回転)の高い組織を判断する際、細胞の「分裂頻度」と「回復可能性」が鍵となる。特に、治療による損傷後も迅速に回復できる組織は、臨床的にも重要であるため、理解しておく必要がある。

解説

骨髄は造血幹細胞が持つ高い分裂活動により、常に赤血球、白血球、血小板を産生している。このため、化学療法や放射線治療による損傷後も、骨髄の再生機能が働いて血球数を回復できる。臨床で「骨髄抑制」という表現が使われるのも、この再生能力の高さとその限界を示している。他の組織と比較すると、心筋や神経細胞は分裂が極めて少なく、損傷後は再生がほとんどない。角膜や横紋筋は限られた再生能力を持つが、骨髄に比べてはるかに低い。

選択肢の確認

1.角 膜:上皮は再生可能だが、内皮や実質の再生は限界があり、骨髄に比べて低い。
2.骨 髄:造血幹細胞が継続的に分裂し、血球生成を維持。再生能力が最も高い。
3.心 筋:損傷後は瘢痕化が進み、再生能は極めて低い。
4.神 経:中枢神経細胞は分裂しない。末梢神経は軸索の一部を除き、再生が極めて限られる。
5.横紋筋:衛星細胞による限られた再生にとどまり、骨髄に比べて著しく低い。

覚えるポイント

「不安定細胞(常に分裂)」が再生能力が高いと判断できる。骨髄、表皮、消化管上皮、肝はその代表。対照的に「永久細胞(分裂しない)」である心筋や神経は、損傷後は不可逆的である。この分類をもとに、臨床的状況で「なぜ回復しないのか」を説明できるようになる。

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