60PM033第60回 理学療法士国家試験 過去問

原発性骨粗鬆症の診断基準に含まれる脆弱性骨折の部位はどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1.椎 体

この問題のポイント

原発性骨粗鬆症の診断において、骨密度の測定値が不足している場合でも、特定の「脆弱性骨折」が発見されれば診断が成立します。この中で、椎体骨折は最も頻出で、軽微な外力(例:立ち上がり時の転倒)で発生しやすいことから、診断基準に含まれます。

解説

骨粗鬆症の診断には、骨密度(BMD)測定と併用される「脆弱性骨折」の有無が重要です。2015年版の診断基準では、椎体骨折大腿骨近位部骨折(股骨頭付近)が「脆弱性骨折」として指定されています。椎体骨折は、軽い外傷で発生しやすく、特に高齢者においては進行性の骨量減少の兆候として重要です。理学療法士としての視点から言えば、患者の姿勢や歩行の変化(例:背中への曲がり、歩行の不自然さ)からも、椎体の損傷を疑う指標となるため、臨床的評価においても注目されます。

選択肢の確認

1.椎 体:正しい。軽微な外力で発生しやすく、診断基準に明記されている。
2.上腕骨遠位部:間違っている。上腕骨の脆弱性は近位部(肩関節付近)にあり、遠位部は含まない。
3.橈骨近位部:間違っている。大腿骨の脆弱性は近位部(股関節付近)にあり、遠位部は含まない。
4.大腿骨遠位部:高エネルギー外傷で発生するため、骨粗鬆症の診断基準に含まれない。
5.距 骨:間違っている。橈骨の脆弱性は遠位部(手首)にあり、近位部は含まない。

覚えるポイント

「椎体」と「大腿骨近位部」が脆弱性骨折の代表。特に椎体は、日常的な軽い外傷で発生しやすく、診断に最も関連性が高い。理学療法士が評価する中で、姿勢異常や軽い転倒の経験をもとに、早期に疑いを抱くことが重要である。

60PM03260PM034
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)