60PM003第60回 理学療法士国家試験 過去問

6 歳の男児。右股関節痛を訴えている。単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示 す。 この時期の理学療法で正しいのはどれか。2 つ選べ。

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正解: 3・5

正答

3・5

この問題のポイント

ペルテス病の治療は、壊死した大腿骨頭が修復されるまでの「骨頭の外方移転を防ぐ」ことが中心。そのため、股関節の位置保持(外転・外旋位)と、非負荷状態での運動訓練が重要。特に、患者の年齢(6歳)と病期(壊死期から再生期)を踏まえると、過度な荷重や非対称な運動は禁忌。

解説

6歳の男児で右股関節痛を訴え、X線所見からペルテス病と診断される。この病態では、大腿骨頭の壊死が進行中で、骨頭が臼蓋から外れることを防ぐ(コンテインメント)ことが治療の基本。そのため、股関節の位置を外転・外旋位に保つことが求められる。

「対称的な座位バランス練習」は、両側の負荷を均等に保ち、非麻痺側の代償動作を防ぎ、股関節への過度な負荷を回避できるため適切。また、「坐骨結節で負荷できる下肢装具での歩行練習」は、股関節を免荷しつつ、外転位を維持できるようにする。タジアン型やスコットランド・ライト型装具を使用することで、安全に歩行を支援できる。

一方、内転位保持は骨頭の外方移転を助長するため禁忌。短下肢装具(AFO)は足関節制御に限界があり、股関節の免荷には効果がない。右側からの起き上がりは、右股関節に負荷をかけるため、この時期には避けるべき。

選択肢の確認

1.右股関節の内転位保持:骨頭の外方移転を助長 → 間違え
2.短下肢装具での立位練習:股関節の免荷には効果なし → 間違え
3.対称的な座位バランス練習:負荷を均等に保ち、代償を防ぐ → 正しい
4.右側方からの起き上がり動作指導:右股関節に負荷 → 間違え
5.坐骨結節で負荷できる下肢装具での歩行練習:股関節免荷・外転位維持 → 正しい

覚えるポイント

ペルテス病では「外転・外旋位を保つ」「負荷を避ける」「対称性を保つ」が鍵。座位や歩行訓練では、非負荷・対称性を意識し、骨頭の修復を支える環境を提供することが重要。

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