60AM062|第60回 理学療法士国家試験 過去問
タイプⅡ筋線維と比較した場合のタイプⅠ筋線維の特徴はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1.発生張力が弱い。
この問題のポイント
筋線維のタイプに応じた機能的特徴を理解することで、運動時のエネルギー代謝や耐久性の違いを把握できる。特に、タイプⅠとⅡの違いは臨床で「耐久運動」と「強度運動」の対応に重要。
解説
タイプⅠ筋線維(遅筋)は、酸素利用能が高く、ミトコンドリアやミオグロビンの量が多く、長時間の持続運動に適している。しかし、収縮速度が遅く、発生する張力(力)はタイプⅡ筋線維よりも弱い。これは、筋肉の収縮に必要なエネルギーを効率的に供給できるが、一時的な強力な運動には向かないため、発生張力の低さが特徴となる。逆に、タイプⅡ筋線維(速筋)は発生張力が高く、速い収縮を可能にするが、持続的な運動には耐性が劣る。この性質は、運動療法や機能訓練において、患者の運動目的に応じた筋線維の選択に影響を与える。
選択肢の確認
1.発生張力が弱い。:正しい。タイプⅠは収縮速度が遅く、発生張力が小さい。
2.筋線維の径が太い。:間違え。タイプⅠは径が細く、タイプⅡより小さい。
3.酸化酵素活性が低い。:間違え。タイプⅠは酸化酵素活性が高い。
4.ミオグロビン量が少ない。:間違え。ミオグロビン量は多い(赤色の理由)。
5.ミトコンドリア密度が低い。:間違え。ミトコンドリア密度は高い(酸素代謝に適応)。
覚えるポイント
「赤い筋(遅筋)=持続力あり、力は弱い」。発生張力の弱さは、タイプⅠの運動特性を理解する鍵。臨床で耐久性を重視する場合、この特性を考慮した介入が重要。