60AM035|第60回 理学療法士国家試験 過去問
酸素療法機器で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5.在宅酸素療法では酸素濃縮器を用いる。
この問題のポイント
酸素療法機器の分類と、在宅療法における実際の使用状況の整合性を理解することが鍵です。特に、臨床現場で頻繁に使用される在宅療法の実態と、機器の特性の関係を把握することで、誤解を避けられます。
解説
酸素療法は「低流量系」と「高流量系」に分けられます。鼻カニュラは患者の呼吸量に応じて酸素を供給するため、低流量系に分類され、高流量系(例:ベンチュリマスク)は一定の流量で酸素を供給します。高流量系では、粘膜乾燥を防ぐために加湿が必須です。また、医療用酸素ボンベは日本では「黒色」が規定されており、緑色は米国規格に該当します。
一方、在宅酸素療法(HOT)では、患者が長期間、自宅で酸素を必要とする場合に使用されるため、空気中の酸素を濃縮して供給する「酸素濃縮器」が主流です。これは、酸素ボンベの補給頻度を減らし、持続的な使用を可能にし、コスト・安全性・生活の負担を軽減します。このため、在宅では酸素濃縮器が標準的で、正解となります。
選択肢の確認
1.鼻カニュラは高流量系である。:錯誤。鼻カニュラは低流量系。
2.高流量系機器は加湿不要である。:錯誤。高流量では加湿が必要。
3.医療ガスの酸素ボンベは緑色である。:錯誤。日本では黒色。
4.ベンチュリマスクは低流量系である。:錯誤。高流量系。
5.在宅酸素療法では酸素濃縮器を用いる。:正しい。在宅療法の実態と一致。
覚えるポイント
「在宅では濃縮器が使われる」という実務の常識を、機器の分類と併せて覚えてください。特に、患者の生活環境に合わせた適切な機器選択は、臨床判断の基本です。