59PM088第59回 理学療法士国家試験 過去問

変形性股関節症で正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

5.重量物作業を伴う職業は発症のリスク要因である。

この問題のポイント

変形性股関節症の発症リスク要因として、職業的要因の重要性を問う問題。特に重労働による股関節への過度な力学的負荷が、疾患の発症に寄与するという臨床的事実を理解することが鍵。

解説

変形性股関節症は、関節軟骨の慢性的な摩耗を特徴とする疾患で、日本では「臼蓋形成不全」などの原因により発症する「二次性」が8割以上を占める。このため、一次性の頻度は二次性より低い(選択肢1・3は誤り)。有病率は女性に強く、特に中高年期の女性で顕著(選択肢2は誤り)。隣接関節である膝関節への負担が増すため、変形性膝関節症の合併リスクは高く、そのリスクは低い(選択肢4は誤り)。一方、重量物の運搬や農作業などの重労働は、股関節に持続的な荷重を加え、軟骨の摩耗を促進するため、発症リスク要因となる。この点は臨床的にも確認されており、職業環境の評価において重要。

選択肢の確認

1.発症は遺伝の影響を受けない。:誤り。遺伝的素因の関与も報告されており、家族歴がある場合のリスクが高まる。
2.有病率は女性より男性が高い。:誤り。有病率は女性が圧倒的に高い。
3.一次性の頻度は二次性より高い。:誤り。日本では二次性が8割以上を占める。
4.変形性膝関節症の合併リスクは低い。:誤り。隣接関節への負担増加により合併リスクは高い。
5.重量物作業を伴う職業は発症のリスク要因である。:正しい。重労働による力学的負荷がリスク要因となる。

覚えるポイント

「重労働=股関節への負荷」という因果関係を意識し、職業環境が変形性股関節症のリスクに与える影響を、理学療法士が職業評価や生活習慣指導で考慮すべき点として覚えておく。

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