111Q291第111回 薬剤師国家試験 過去問

33 歳既婚女性。頭痛、生理痛及び便秘があり、薬局へ相談に訪れた。薬剤 師は相談者から以下の内容を聞き取った。 ・挙児を強く希望しているが、いまだ妊娠には至っていない。 ・出産経験はない。 ・妊娠を考えて、症状があってもなるべく薬を飲まないように我慢していた。 ・生理時に下腹部だけでなく骨盤の辺りも痛むようになったが、痛みがあるのは生 理期間中の数日間だけなので、市販の薬で乗り切りたい。 ・週に5 日ほど排便がない時がある。 ・天気の悪い日は頭が痛くなる。 ・妊娠から授乳期まで服用しても安心な薬があるなら使用したい。 数日後、この女性は婦人科を受診し、子宮内膜症と診断された。本患者における 子宮内膜症の病態として、正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・4

正答

1・4

この問題のポイント

子宮内膜症は子宮内膜様組織が子宮内腔外に生じるエストロゲン依存性疾患で、未産と月経回数の増加がリスクになります。

解説

子宮内膜症は卵巣、腹膜など子宮内腔以外に子宮内膜様組織が存在し、月経周期に応じて出血・炎症・癒着を繰り返す病態です。妊娠・出産経験がないことは月経を中断する期間が少ないためリスク因子となり、月経を重ねるほど逆流月経や反復炎症への曝露が増えて疼痛が悪化し得ます。黄体ホルモンは病変を発生させるのでなく、排卵・内膜増殖を抑える治療に利用されます。悪性化との関連は主に卵巣の明細胞癌・類内膜癌などであり、子宮体がん合併リスクが高いとする選択肢は適切ではありません。

選択肢の確認

1.出産の経験がないことが、発症のリスク因子である。:正答。未産はリスクとなります。
2.黄体ホルモンの作用により、病変組織が発生した。:黄体ホルモンは治療に用いられます。
3.子宮内腔以外に病変は発生しない。:子宮内腔外に発生する疾患です。
4.疼痛の悪化には、月経を重ねたことが関係している。:正答。反復出血・炎症が関与します。
5.子宮体がんを合併するリスクが高い。:代表的な関連悪性腫瘍の説明ではありません。

覚えるポイント

未産、早発月経、短い月経周期など月経曝露増加がリスクで、治療は排卵・月経を抑える方向です。

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