111Q197第111回 薬剤師国家試験 過去問

45 歳男性。会社の健康診断にて毎年尿酸値の高値を指摘されてきた。右の 第一中足趾節関節(親指の付け根)に痛みがあったので、近くの整形外科クリニッ クを受診したところ、痛風と診断された。処方1 、2 の薬剤を服用していたが、最 近、仕事のストレスから普段の飲酒(ビール)が増え、3 日前から同じ部位の腫脹 と激しい疼痛が現れた。今朝受診し、処方3 、4 の薬剤が追加され、薬局を訪れ た。 (処方1 ) フェブキソスタット錠 20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 (処方2 ) クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合散 1 回1 g (1 日3 g) 1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分 (処方3 ) ナプロキセン錠 100 mg 昼4 錠、夕2 錠(1 日6 錠) 1 日2 回 昼夕食後 1 日分(初日) (処方4 ) ナプロキセン錠 100 mg 1 回2 錠(1 日4 錠) 1 日2 回 朝夕食後 6 日分(2 日目以降) (検査値) 血圧 125/80 mmHg、血清クレアチニン 0.8 mg/dL、尿酸 7.2 mg/dL、 CRP 5.6 mg/dL、尿 pH 5.5 この患者に指導する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る

正解: 1・3

正答

1・3

この問題のポイント

痛風発作時の生活指導、尿アルカリ化薬の目的と服用方法、NSAIDsを食後に用いる理由を、処方内容と尿pHから判断します。

解説

十分な飲水は尿量を確保し、尿酸の尿中排泄と尿路結石予防に役立ちます。ビールはプリン体を含み、エタノール自体も尿酸産生増加・排泄低下へ働くため、連日の飲酒継続を勧めてはいけません。クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合散は水に溶かして服用でき、酸性尿をアルカリ化して尿酸を溶けやすくします。ナプロキセンは急性痛風発作の炎症・疼痛を抑えるNSAIDsで、食後服用の主眼は胃腸障害の軽減であり、吸収促進ではありません。

選択肢の確認

1.水分は、多めに摂取してください。:正答。尿量を保ち尿酸結石を予防します。
2.毎日ビールを飲み続けていて構いません。:誤り。飲酒は高尿酸血症と発作を悪化させ得ます。
3.処方2 の薬剤は、飲みにくければ水に溶かしてから服用しても構いません。:正答。溶解して服用できます。
4.処方2 の薬剤は、尿をより酸性にする作用があります。:誤り。尿をアルカリ化します。
5.処方3 及び4 の薬剤は、吸収をよくするために食後に服用してください。:誤り。食後指定は主に胃腸障害軽減のためです。

覚えるポイント

痛風では飲水を確保し飲酒を控えます。クエン酸塩=尿アルカリ化、ナプロキセン食後=胃腸障害対策です。

111Q196111Q198
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)