111Q038|第111回 薬剤師国家試験 過去問
甲状腺ペルオキシダーゼを直接阻害することで、甲状腺ホルモンの生合成を抑 制するのはどれか。1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
プロピルチオウラシルは甲状腺ペルオキシダーゼを阻害するチオアミド系薬で、ヨウ素化と縮合反応を抑えます。
解説
甲状腺ペルオキシダーゼはヨウ化物イオンの酸化、チログロブリン中チロシン残基のヨウ素化、ヨードチロシン同士のカップリングを触媒します。プロピルチオウラシルはこの酵素を直接阻害してT₄・T₃の生合成を抑え、さらに末梢でT₄からT₃への変換も抑制します。TPO阻害は甲状腺ホルモンの新規合成を抑える作用であり、既に血中にあるホルモンが直ちに消失するわけではありません。
選択肢の確認
1.プロチレリン:甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン製剤で、下垂体からのTSH分泌を刺激します。
2.リオチロニン:合成T₃製剤で、甲状腺ホルモンを補充します。
3.レボチロキシン:合成T₄製剤で、甲状腺機能低下症などに用います。
4.プロピルチオウラシル:正答。甲状腺ペルオキシダーゼを直接阻害します。
5.ヒトチロトロピン アルファ:遺伝子組換えTSH製剤で、TPO阻害薬ではありません。
覚えるポイント
PTUはTPO阻害に加えて末梢T₄→T₃変換も抑制します。T₃・T₄補充薬やTRH・TSH製剤と区別します。