110Q108第110回 薬剤師国家試験 過去問

図は、アラニン誘導体Aの 図は、アラニン誘導体Aの はテトラメチルシラン(TMS)〕を示している。以下の記述のうち、正しいのはど れか。2つ選べ。 なお、×印のシグナルはCDCl3 中に含まれるCHCl3 のプロトンに由来するシグ ナルであり、fのピークは重水(D2O)を添加するとほぼ消失した。 キ コ オ カ イ H H3CO H O H H H N H O CH3 ケ CH3 H H O ア ク ウ エ アラニン誘導体A aの拡大図 bの拡大図 dの拡大図 gの拡大図 hの拡大図 TMS eの拡大図 fの拡大図 a b 6.7 6.9 7.8 4.3 6.6 4.8 4.2 1.5 1.3 c d h g H2O e f ppm 0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0

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2つ選択
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正解: 2・4

正答

2・4

この問題のポイント

積分値、化学シフト、隣接プロトンによる分裂、D2Oで消えるNHを構造中のラベルへ対応させます。

解説

エチルエステル末端のアはCH3で、隣接するイのCH2とカップリングして三重線になります。イはアとのカップリングで四重線となり、酸素隣接のため低磁場側です。エのアラニンαプロトンは隣接メチルのウとNHのオの両方から分裂を受けますが、D2O添加後はNHが交換して結合が見えなくなり、ウだけによる四重線へ単純化します。芳香環は置換様式に応じた複数のシグナルを与えます。

選択肢の確認

1.ピークa、b、cのプロトン数の合計は6 である。:誤り。a、b、cはいずれも3Hなので合計9Hです。
2.ピークeに対応するプロトンはエであり、重水を加えると四重線(カルテッ ト)となる。:正答。NHとのカップリングが消え、隣接CH3だけが残ります。
3.ピークgに対応するプロトンはカとキである。:誤り。ピークgはキとケに対応し、カは低磁場側のピークhに対応します。
4.アのプロトンとカップリング(スピン︲スピン結合)しているのは、ピークd に対応するプロトンである。:正答。隣接するイのCH2がピークdです。
5.イのプロトンのピークは、コのプロトンのシグナルより高磁場側にある。:イはエステル酸素隣接で、メトキシ基コより低磁場側です。

覚えるポイント

エチル基は3H三重線+2H四重線。D2OでNH結合が消えると、隣接炭素上Hだけの分裂になります。

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