110Q016|第110回 薬剤師国家試験 過去問
下図の年次推移を示す我が国の人口統計指標はどれか。1つ選べ。 15 (人口千対) 10 5 0 (年) 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 (厚生労働省「人口動態統計」を基に作成)

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
画像の縦軸は人口千対で、1950年代から低下した後、1980年代頃を底に高齢化とともに上昇しています。この形は年齢構成の影響を含む粗死亡率の推移です。
解説
粗死亡率は、ある年の死亡数をその年の人口で割り、通常は人口1,000人当たりで示します。画像では1950年頃の約11から1980年代の約6まで低下し、その後は上昇して2020年代に10を超えています。医療・衛生状態の改善による低下に加え、高齢者割合が増えると死亡リスクの高い年齢層が人口に占める割合も増えるため、粗率は上昇し得ます。年齢調整死亡率は年齢構成の違いを取り除く指標なので、この高齢化を反映した曲線とは区別します。
選択肢の確認
1.出生率:人口千対で表しますが、近年へ向けて図のように上昇する系列ではありません。
2.合計特殊出生率:女性が各年齢の出生率に従うと仮定した出生児数で、人口千対の尺度ではありません。
3.総再生産率:一人の女性が産む女児数に相当する指標で、縦軸の尺度と合いません。
4.粗死亡率:人口千人当たりの死亡数で、図の単位とU字状の年次推移に一致します。
5.年齢調整死亡率:基準人口で年齢構成を調整するため、高齢化による粗率上昇をそのまま示しません。
覚えるポイント
人口千対という単位だけでなく、年齢構成を含む粗率か、比較用に年齢を調整した率かを曲線の形から判断します。