109Q312第109回 薬剤師国家試験 過去問

80 歳男性。脊柱管狭窄症があり、自宅療養中。骨粗しょう症があり、定期 的にイバンドロン酸ナトリウム水和物の注射を受けていたが、腰痛がひどく、新た に処方1 の薬剤が追加され使用している。この男性は、娘が介護を行うにあたり 近々娘の家で同居することとなり、娘から近隣の薬局に処方1 の薬剤の取扱いがあ るか問合せがあった。 現在、当該薬局では処方1 の取扱いはなかったが、男性が引っ越してくるまでに 時間があるため、処方1 の製造販売業者が提供するシステムへの調剤施設の登録な どの手続きを行い、調剤できる準備を整えることになった。 (処方1 ) ブプレノルフィン経皮吸収型製剤5 mg 1 回1 枚 7 日に1 枚貼付 2 回分(全2 枚) 麻薬及び向精神薬取締法に基づく処方1 に関する記述として、正しいのはどれ か。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 4・5

正答

4・5

この問題のポイント

本問の7日貼付型ブプレノルフィン製剤は第2種向精神薬です。麻薬小売業者許可や麻薬施用者番号は不要で、廃棄・事故は向精神薬の規定で扱います。

解説

この製剤は流通管理システムへの施設登録が必要ですが、麻薬ではなく第2種向精神薬として麻薬及び向精神薬取締法の規制を受けます。したがって、調剤に麻薬小売業者免許は不要で、処方箋に麻薬施用者免許番号を記載する必要もありません。向精神薬は、業務従事者が実地に盗難防止へ必要な注意をしている場合を除き、鍵をかけた設備内で保管しますが、麻薬のような「堅固な設備」へ無条件に施錠する規定ではありません。廃棄に許可・届出は不要ですが、第2種向精神薬の在庫を廃棄した記録は必要です。経皮吸収型製剤では10枚以上の滅失・盗取・所在不明等を生じた場合、都道府県知事へ向精神薬事故届を提出します。

選択肢の確認

1.調剤するには、薬局の許可のほかに麻薬小売業者の許可を要する。:麻薬ではないため不要です。
2.処方箋に、麻薬施用者の免許証の番号が記載されているか確認しなければなら ない。:麻薬処方箋ではありません。
3.堅固な設備内に施錠して保管しなければならない。:向精神薬は条件に応じた鍵付き保管であり、麻薬と同じ無条件の堅固な設備要件ではありません。
4.廃棄する際、法令に基づく許可や届出の必要はない。:正答。廃棄記録は別として、許可・届出は不要です。
5.規定の数量以上の紛失等の事故が発生した場合、「向精神薬事故届」を届け出 なければならない。:正答。貼付剤は10枚以上で届出対象です。

覚えるポイント

ノルスパンは第2種向精神薬です。保管は条件付き施錠、廃棄は許可・届出不要、貼付剤の事故届基準は10枚です。

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