109Q255|第109回 薬剤師国家試験 過去問
70 歳男性。身長165 cm、体重50 kg。1 年前に心筋梗塞を起こし、心室細 動による心停止で救命救急センターに搬送され、心蘇生術を施し心機能が回復し た。その後、意識消失発作を起こしたため、半年前に埋め込み型除細動器(ICD) (注) と以下の処方で治療を開始した。 (注) 体に埋め込んで、致死的な不整脈を自動的に感知し、電気ショックを与えて 心臓の動きを正常にもどす医療機器 (処方) バイアスピリン錠100 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) クロピドグレル錠75 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) カンデサルタン錠4 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 しかし、その後もICD が作動することがあり、医師は心室性不整脈予防のため の追加薬を検討している。 前問で追加する薬物が有する作用機序はどれか。2つ選べ。
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正解: 4・5
正答
4・5
この問題のポイント
アミオダロンは多チャネル遮断薬で、主要なK+チャネル遮断に加えL型Ca2+チャネルも遮断します。
解説
アミオダロンは遅延整流K+チャネルを遮断して再分極と活動電位持続時間、不応期を延長します。またL型Ca2+チャネルを遮断し、Na+チャネル遮断と非競合的な交感神経抑制作用ももちます。そのためVaughan Williams分類の複数群にまたがる作用を示します。可溶性グアニル酸シクラーゼ活性化はNO・リオシグアト等、アデノシンA1受容体刺激はアデノシンによる房室伝導抑制、M2遮断は抗コリン作用であり、アミオダロンの選択肢ではありません。QT延長は起こしますが、他のIII群薬よりtorsades頻度は相対的に低い点も特徴です。
選択肢の確認
1.可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化する。:アミオダロンの機序ではありません。
2.アデノシンA1 受容体を刺激する。:アデノシンの作用です。
3.アセチルコリンM2 受容体を遮断する。:主要作用ではありません。
4.L 型Ca 2+ チャネルを遮断する。:正答。多チャネル作用の一つです。
5.K + チャネルを遮断する。:正答。III群作用の中心です。
覚えるポイント
アミオダロンはK、Na、Caチャネルとβ作用を抑える多面的抗不整脈薬です。