109Q234|第109回 薬剤師国家試験 過去問
55 歳男性。身長165 cm、体重46 kg。脳血管障害により3 年前から寝たき りの状態となり自宅療養中であった。ベッドから誤って転落し、大腿骨を骨折した ため、入院となった。入院時、仙骨部に褥瘡が認められ、病態としては黄色期と判 断されたことから、褥瘡チームが介入した。褥瘡チームが回診で確認したところ滲 出液、創周囲の感染徴候が認められた。 褥瘡チームの薬剤師による医師への提案として適切なのはどれか。2つ選べ。
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正解: 3・4
正答
3・4
この問題のポイント
褥瘡の黄色期は壊死組織・感染と滲出液を管理する時期です。局所感染には抗菌・壊死組織除去を助ける外用薬を選びます。
解説
黄色期は黄色壊死組織やスラフが残る段階で、創の清浄化、適切なデブリードマン、滲出液・感染管理が必要です。スルファジアジン銀クリームは銀の抗菌作用をもち、感染を伴う創面に用います。精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏は吸水・排膿、肉芽形成促進と殺菌作用をもち、滲出液と感染徴候のある褥瘡に適します。局所感染徴候だけで直ちに全身抗菌薬を投与するのでなく、発熱、蜂窩織炎、骨髄炎、敗血症など全身感染を評価して判断します。強力なステロイドのクロベタゾールは免疫・治癒を抑え、感染創には不適切です。
選択肢の確認
1.急性期の病態と考えられることから、積極的な薬物治療は行わず、経過観察す る。:黄色期では創の清浄化と感染管理が必要です。
2.抗菌薬を全身投与する。:局所所見だけで一律に全身投与しません。
3.スルファジアジン銀クリームを患部に塗布する。:正答。局所抗菌作用があります。
4.精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏を患部に塗布する。:正答。滲出液吸収・殺菌に適します。
5.クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏を患部に塗布する。:感染・創傷治癒を悪化させ得ます。
覚えるポイント
黄色期は壊死・感染・滲出液の管理。全身感染があれば全身抗菌薬を検討します。