109Q185|第109回 薬剤師国家試験 過去問
薬剤服用後に発症する偽膜性大腸炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: 1・4
正答
1・4
この問題のポイント
抗菌薬関連の偽膜性大腸炎について、原因菌、代表症状、治療薬を炎症性腸疾患と区別します。
解説
偽膜性大腸炎は、抗菌薬投与によって腸内細菌叢が乱れ、Clostridioides difficileが増殖して産生する毒素により大腸粘膜が障害される病態です。水様性下痢、腹痛、発熱などを生じ、内視鏡で黄白色の偽膜を認めます。疑わしい原因抗菌薬を中止し、重症度などに応じて経口バンコマイシン、フィダキソマイシン、メトロニダゾールなどを用います。原因は緑膿菌ではなく、便秘が中心の疾患でもありません。抗TNF-α抗体インフリキシマブは潰瘍性大腸炎などに用いる薬で、本症の標準治療ではありません。
選択肢の確認
1.主な原因医薬品として、抗菌薬がある。:正答。広域抗菌薬などによる腸内細菌叢の変化が主な誘因です。
2.緑膿菌感染による大腸炎である場合が多い。:主な原因は毒素産生性C. difficileで、緑膿菌ではありません。
3.便秘が持続し、腸閉塞に至ることが多い。:典型症状は水様性下痢であり、持続する便秘が中心ではありません。
4.治療薬として、メトロニダゾールやバンコマイシン塩酸塩が使用される。:正答。メトロニダゾールや経口バンコマイシンは原因菌を標的とする治療薬です。
5.難治性の場合は、インフリキシマブが用いられる。:インフリキシマブは炎症性腸疾患などの治療薬で、本症の難治例に用いる標準薬ではありません。
覚えるポイント
抗菌薬→腸内細菌叢の乱れ→C. difficile毒素→水様性下痢と偽膜、という流れを覚えます。