109Q182第109回 薬剤師国家試験 過去問

バイオ医薬品の微粒子製剤の水への分散性を、ゼータ電位と平均粒子径から評 価した。下図の異なるpH における結果に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。ただし、一次粒子の粒子径はpH により変化せず、温度は一定とする。 また、粒度分布は一峰性で十分小さく、粒子の凝集は可逆的とする。 (mV) (nm) 25 450 ゼータ電位( ) 平均粒子径( ) 0 300 -25 150 0 pH 2 4 6 8 10 12

109Q182の問題画像
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正解: 1・2

正答

1・2

この問題のポイント

実画像でゼータ電位の符号と絶対値、平均粒子径の変化を読み、静電的反発と凝集の関係を判断します。

解説

画像では実線のゼータ電位がpH2で約+35 mV、pH5付近で0 mVを横切り、pH7以降で約−30 mVとなります。破線の平均粒子径はpH5付近で最大です。ゼータ電位の絶対値が大きいと粒子間の静電反発が働いて分散し、等電点付近で絶対値が小さくなると反発が失われて可逆的凝集が進むため、見かけの粒子径が増えます。pH6では既に負の電位をもち、pH8以上では粒子径が小さく再分散しています。塩の添加は電気二重層を圧縮して反発を弱めるため、一般には凝集を促進します。

選択肢の確認

1.pH 2 で分散粒子は正に帯電している。:正答。pH2のゼータ電位は正の値です。
2.pH 5 付近で最も凝集性が高い。:正答。ゼータ電位が0に近く平均粒子径が最大となり、凝集性が最も高い領域です。
3.pH 6 付近で粒子表面は電気的に中性である。:電気的中性となるのはpH5付近で、pH6では既に負に帯電しています。
4.pH 8 以上で粒子は凝析している。:pH8以上はゼータ電位の絶対値が大きく粒子径も小さいため、安定に分散しています。
5.塩を加えることでpH によらず分散性を改善できる。:塩は電気二重層を圧縮して静電反発を弱め、通常は分散性を低下させます。

覚えるポイント

ゼータ電位の絶対値が大きいほど分散安定性が高く、0に近い等電点付近では凝集して平均粒子径が大きくなります。

109Q181109Q183
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