109Q022|第109回 薬剤師国家試験 過去問
遺伝毒性発がん物質のリスク評価に用いられる指標はどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
遺伝毒性発がん物質は安全な閾値を設定しにくいため、生涯発がんリスクを十分小さくする曝露量を用いて評価します。
解説
実質安全量は、低用量域まで発がんリスクを外挿し、社会的に無視できるほど小さい生涯リスクに対応させた摂取量です。遺伝子を直接損傷し得る発がん物質では、無毒性量に不確実係数を適用する通常の閾値型評価だけではなく、この確率的な考え方を用います。ADIとTDIは反復摂取しても健康影響が生じないとみなす一日量、ARfDは短時間の摂取、NOAELは試験で有害影響が認められなかった用量です。
選択肢の確認
1.許容一日摂取量:意図的に使用される物質などの慢性影響を閾値に基づいて管理する指標です。
2.耐容一日摂取量:非意図的な汚染物質などを生涯摂取しても耐容できる一日量です。
3.実質安全量:正答。遺伝毒性発がん物質による生涯発がんリスクを実質的に無視できる水準へ抑える量です。
4.急性参照用量:24時間以内の短期曝露で健康影響を生じないと推定される量です。
5.無毒性量:動物試験などで有害影響が観察されない最大用量で、リスク指標を導く出発点です。
覚えるポイント
閾値を置ける慢性毒性はADI・TDI、急性影響はARfD、閾値を置きにくい遺伝毒性発がん性は実質安全量と整理します。