61AM043第61回 作業療法士国家試験 過去問

BPSD〈Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia〉はどれか。

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正解: 3

正答

3.抑うつ

この問題のポイント

BPSD(認知症の行動・心理症状)は、認知症の「中核症状」とは異なる「行動・心理的な変化」を指す。記憶や認知機能の低下とは別に、患者が示す情緒的・行動的な反応を理解することが、作業療法の介入に不可欠である。

解説

BPSDとは、認知症の進行とともに現れる行動や心理的な症状の総称である。典型的な症状には、抑うつ、不安、幻覚、妄想、徘徊、易怒、睡眠障害、無気力などが含まれる。これらの症状は、認知機能の低下(中核症状)とは別に、患者の生活環境や社会的関係、ケアの質に強く影響される。作業療法では、環境調整や日常活動の支援を通じて、これらの症状を非薬物療法で改善することが期待される。特に、抑うつは早期発見・介入により生活の質を高められる重要な対象となる。

選択肢の確認

1.失 行:認知症の「中核症状」に分類される高次脳機能の障害で、BPSDに該当しない。
2.失 認:物体や空間の認識障害で、中核症状に属し、BPSDとは異なる。
3.抑うつ:BPSDの代表的な心理症状で、環境調整や活動支援により改善が期待される。
4.記憶障害:認知症の最も一般的な中核症状で、BPSDとは異なる。
5.見当識障害:時・場所・人の認識低下で、中核症状に分類される。

覚えるポイント

「中核症状」は認知機能そのもの(記憶・見当識・失行・失認など)。「BPSD」はその上に現れる行動・心理の変化。抑うつはその中で最も頻出・治療的意義が高い症状であり、作業療法の介入で改善できる点が試験で問われるポイント。

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