61AM036|第61回 作業療法士国家試験 過去問
上肢装具と目的の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3.指用ナックルベンダー → PIP関節屈曲補助
この問題のポイント
上肢装具の目的を正確に理解し、名称と機能の対応を「適応疾患・機能的役割」で区別することが鍵です。特に、指の関節(PIP、DIP)における屈曲・伸展の補助装具は、内在筋麻痺や外傷後の拘縮に対して機能的介入を提供します。
解説
指用ナックルベンダー(knuckle bender)は、PIP(第2関節)の屈曲を補助するスプリントです。内在筋の麻痺や外傷後に生じるPIP関節の伸展拘縮に対して、屈曲方向に力を与えて関節の可動性を維持・改善します。これは、手の機能回復に必要な基本的な介入であり、作業療法においては日常生活動作(ADL)の支援に直接つながります。
一方、他の選択肢は以下の通り誤りです:
- ウェブスペーサは母指内転拘縮の予防であり、外転筋短縮とは関係ありません。
- Thomasスプリントは橈骨神経麻痺用に用い、手関節背屈・MP屈曲・IP伸展を維持するが、中間位固定とは言えません。
- 肘屈曲型アームスリングは肩の亜脱臼防止や下垂防止を目的とし、外転位保持とは関係ありません。
- フレクサーヒンジ・スプリントは手関節伸展を活用して指の把持を可能にするため、屈曲機能の利用とは異なります。
選択肢の確認
1.ウェブスペーサ 母指外転筋短縮予防:母指外転筋短縮予防 → 母指内転拘縮予防が目的
2.Thomas スプリント 手関節中間位固定:手関節中間位固定 → 背屈・屈曲機能的保持が目的
3.指用ナックルベンダー PIP 関節屈曲補助:PIP関節屈曲補助 → 正しい組み合わせ
4.肘屈曲型アームスリング 肩関節外転位保持:肩関節外転位保持 → 亜脱臼防止が目的
5.フレクサーヒンジ・スプリント 手関節屈曲機能を利用した 把持動作:手関節屈曲機能を利用した把持 → 伸展機能を利用
覚えるポイント
「ナックルベンダー=PIP屈曲補助」は、名前と目的が一致するシンプルな組み合わせです。記憶のためには「PIPの屈曲を補助する=ナックルベンダー」というフレーズで暗記。他の装具も、名称・目的・適応疾患の3つをセットで確認することで、試験で正確に選ぶことができます。