60AM087第60回 作業療法士国家試験 過去問

股関節屈曲拘縮を調べるのはどれか。

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正解: 5

正答

5.Thomas テスト

この問題のポイント

股関節の動きに影響を与える「屈曲拘縮」を評価する際、検査の目的と動作の仕組みを理解することが重要です。特に、患者の姿勢変化によって出現する陽性所見を正確に把握することで、臨床的判断が可能になります。

解説

股関節屈曲拘縮とは、股関節が自然な姿勢(伸展位)から離れて、常に屈曲状態にある状態です。この状態は、歩行や座り、立ち姿勢に悪影響を及ぼすため、早期発見が求められます。Thomasテストは、この拘縮を評価するための標準的な検査です。検査では、患者を背臥位にし、健側の股関節を最大屈曲(胸に抱えるように)して保持します。このとき、患側下肢が床から浮き上がることが「陽性」となり、屈曲拘縮の有無を示します。これは、腰椎前弯が消失した状態で、患側の下肢が挙上されるため、拘縮の存在を確認できます。

選択肢の確認

1.Allis テスト:小児の先天性股関節脱臼における大腿骨頸部の短縮を確認する検査。股関節屈曲拘縮とは関係ない。
2.McMurray テスト:膝関節の半月板損傷を評価する検査。股関節とは無関係。
3.Patrick テスト:股関節または仙腸関節の病変(例:変形性股関節症)をスクリーニングするための検査。屈曲拘縮とは異なる目的。
4.Simmonds テスト:アキレス腱断裂の確認に用いられる。下肢の屈曲拘縮とは関係ない。
5.Thomas テスト:股関節屈曲拘縮を正確に評価できる検査法。正解。

覚えるポイント

「背臥位で健側を抱え、患側が浮く」=Thomasテスト。この一文で、検査の流れと意義を記憶できます。臨床現場で頻出する検査なので、動作のイメージをもとに反復練習すると確実に理解できます。

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