59AM028|第59回 作業療法士国家試験 過去問
近時記憶検査で適切なのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: 3・5
正答
3・5
この問題のポイント
近時記憶(数分〜数時間の記憶)を評価する検査は、言語的・聴覚的刺激を用いた記憶保持能力の測定が中心です。検査の目的が「記憶の形成と保持」であるため、注意を記憶プロセスに向け、非認知的(例:処理速度、遂行機能)な検査とは区別されます。
解説
近時記憶とは、数分から数時間の間に起こる記憶(例:一時的な情報の保持)を評価するものです。この分野では、RAVLT(Rey Auditory Verbal Learning Test) と 三宅式記銘力検査 が標準的な検査として用いられます。
RAVLTは、15語の語リストを5回聴覚的に提示し、直後に再生、30分後に遅延再生を行うことで、学習能力と記憶保持を評価します。三宅式記銘力検査は、有関係・無関係対語を用いて言語的近時記憶を評価し、日本国内で広く実施されています。
一方、CATは注意機能の評価、TMTは注意・処理速度・遂行機能、ハノイの塔は計画・問題解決能力を評価するため、記憶検査に該当しません。
選択肢の確認
1.CAT:注意機能の評価用バッテリー。記憶検査ではない。
2.TMT:注意・処理速度の評価。記憶とは無関係。
3.RAVLT:聴覚的刺激で近時記憶を評価。 適切。
4.ハノイの塔:遂行機能の検査。記憶とは関係なし。
5.三宅式記銘力検査:言語的近時記憶評価。 適切。
覚えるポイント
「近時記憶」=「数分〜数時間の記憶保持」。
→ 言語的・聴覚的刺激で評価される検査(RAVLT、三宅式)が正解。
→ 他の検査は注意・遂行機能など、異なる高次脳機能領域。
記憶検査と「注意検査」「遂行機能検査」を混同しないことが、試験で重要です。