118C3|第118回 医師国家試験 過去問
小児・周産期・女性医学産婦人科妊娠生理・健診
妊娠末期に非妊娠時と比較し低下するのはどれか。
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正解: e
正解
e ヘマトクリット値
解説
妊娠末期では、循環血液量、腎機能、代謝、内分泌の変化により、多くの項目は非妊娠時より上昇する。
その中で低下するのがヘマトクリット値である。
妊娠末期で上昇するもの
a 心拍数
循環血液量の増加に対応して増加する。一般に心拍出量も増える。b 白血球数
妊娠中は生理的に軽度の白血球増多を示す。c 糸球体濾過量
腎血流量の増加により、非妊娠時よりおよそ40〜50%上昇する。d インスリン抵抗性
胎盤ホルモンなどの作用で妊娠後半ほど増強する。
妊娠末期で低下するもの
- e ヘマトクリット値
正しい。妊娠では赤血球量も増えるが、血漿量の増加のほうがより大きいため、相対的に血液が希釈される。これが生理的貧血であり、ヘマトクリット値とヘモグロビン濃度は低下する。
ひっかけポイント
- 「赤血球量が増えるならヘマトクリットも上がる」と考えると誤る。
- 実際には、血漿量が赤血球量以上に増えるため、見かけ上は薄まることがポイントである。
覚えるポイント
- 妊娠末期では、心拍数、白血球数、GFR、インスリン抵抗性は上昇する。
- ヘマトクリット値は低下する。