33PM27第33回 柔道整復師国家試験 過去問

生理学・運動学神経機能・身体所見末梢神経麻痺・手の変形

神経麻痺の写真を別に示す。障害されている神経はどれか。

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正解: 4

正答

4.橈骨神経

この問題のポイント

この問題では、写真に示された手の変形から、どの神経が麻痺しているかを判断します。

写真では、手関節がだらんと掌屈し、手を背屈できない状態が示されています。これは下垂手と呼ばれ、橈骨神経麻痺の代表的な所見です。

橈骨神経は、手関節伸筋群、手指伸筋群、母指伸筋群に関係します。そのため、麻痺すると手関節背屈、手指伸展、母指伸展が障害されます。

解説

神経麻痺の写真問題では、まず手や肩の形を見て、どの運動ができなくなっているかを考えます。

写真では、手関節が掌屈位に落ち込み、手指もやや屈曲したように見えます。これは、手関節や手指を伸展する筋が十分に働いていない状態です。

手関節伸展と手指伸展を主に支配するのは橈骨神経です。橈骨神経が障害されると、前腕伸筋群の麻痺により手関節を背屈できず、手が垂れ下がる下垂手を呈します。

下垂手では、手関節が背屈できないため、握る力も発揮しにくくなります。これは、手関節を適度に背屈位に保てないと、手指屈筋が効率よく働きにくいためです。

図で見るポイント
写真では、手関節が背屈できずに垂れ下がっているかを確認します。下垂手があれば、まず橈骨神経麻痺を考えます。

ひっかけポイント
尺骨神経麻痺の鷲手、正中神経麻痺の猿手、橈骨神経麻痺の下垂手を区別します。手関節そのものが垂れ下がるのは橈骨神経麻痺です。

選択肢の確認

1.腋窩神経
誤り。
腋窩神経は三角筋と小円筋に関係します。麻痺すると肩関節外転障害や肩外側の感覚障害がみられます。写真のような下垂手を起こす神経ではありません。

2.尺骨神経
誤り。
尺骨神経麻痺では、骨間筋や虫様筋の麻痺により、環指・小指を中心とした鷲手変形がみられます。写真のように手関節が垂れ下がる下垂手とは異なります。

3.正中神経
誤り。
正中神経麻痺では、母指球筋の麻痺による母指対立障害や猿手が重要です。高位麻痺では祈祷手も問題になりますが、手関節背屈不能による下垂手ではありません。

4.橈骨神経
正しい。
橈骨神経麻痺では、手関節伸筋群と手指伸筋群が障害され、手関節背屈と手指伸展が困難になります。写真のような下垂手は橈骨神経麻痺の典型所見です。

覚えるポイント

  • 橈骨神経麻痺では下垂手がみられます。
  • 下垂手では、手関節背屈、手指伸展、母指伸展が障害されます。
  • 尺骨神経麻痺では鷲手変形を考えます。
  • 正中神経麻痺では猿手や母指対立障害を考えます。
  • 腋窩神経麻痺では肩関節外転障害を考えます。
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