119D027|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
混合歯列期の不正咬合と矯正装置の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
混合歯列期の機能性交叉咬合では、上顎歯列弓の狭窄や咬頭干渉を改善するため、拡大床を用いることがあります。
解説
不正咬合と装置の組合せは、原因が骨格性か歯槽性か機能性かを見分けて判断します。
機能性交叉咬合では、早期接触を避けるために下顎が側方偏位していることがあります。上顎歯列弓の狭窄が背景にあれば、可撤式拡大床などで横径を拡大し、正常な閉口路を獲得させます。
骨格性下顎前突では顎整形的治療、歯槽性開咬では口腔習癖への対応などが必要であり、装置名だけを暗記せず作用機序と結び付けます。
選択肢の確認
a.骨格性開咬 バイオネーター
誤り。
バイオネーターは主に下顎位や口腔周囲筋機能を利用する機能的矯正装置で、骨格性開咬の代表的組合せではありません。
b.歯槽性開咬 咬合斜面板
誤り。
咬合斜面板は前歯部交叉咬合などで咬合誘導に用いられますが、歯槽性開咬の治療装置としての組合せは適切ではありません。
c.機能性下顎前突 チンキャップ
誤り。
チンキャップは骨格性下顎前突で下顎骨の成長方向を調整する目的で用いられ、機能性下顎前突の第一選択ではありません。
d.機能性交叉咬合 拡大床
正しい。
機能性交叉咬合で上顎歯列弓の狭窄がある場合、拡大床で横径を改善し下顎偏位を除くことができます。
e.骨格性下顎前突 アクチバトール
誤り。
アクチバトールは主に下顎後退を伴う上顎前突などで下顎位を前方誘導する装置で、骨格性下顎前突には適しません。
覚えるポイント
- 機能性交叉咬合では咬頭干渉と下顎偏位を確認します。
- 上顎歯列弓の狭窄には拡大床を用います。
- 骨格性・歯槽性・機能性を区別して装置を選びます。