118B009|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
AngleⅡ級1 類で生じやすいのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: a
正答
a
この問題のポイント
AngleⅡ級1類では、上顎前歯の唇側傾斜と大きなoverjetを伴いやすく、下唇やオトガイ部の筋機能にも影響します。
解説
AngleⅡ級1類は、下顎歯列が上顎歯列に対して遠心関係を示し、上顎前歯が唇側傾斜している状態です。overjetが大きいため、下唇が上顎前歯の口蓋側へ入り込むlip trapを生じ、口唇閉鎖時に下唇やオトガイ筋の緊張が強くなることがあります。
ひっかけポイント
Ⅱ級1類は上顎前歯の唇側傾斜、Ⅱ級2類は上顎中切歯の舌側傾斜が中心です。
選択肢の確認
a.下唇の過緊張
正しい。
大きなoverjetや口唇閉鎖不全に伴い、下唇が過緊張となることがあります。
b.下顎骨の過成長
誤り。
AngleⅡ級では下顎骨の劣成長や後方位を伴うことが多く、下顎骨の過成長は典型的ではありません。
c.下顎切歯の破折
誤り。
大きなoverjetでは外傷を受けやすいのは主に突出した上顎前歯です。下顎切歯の破折が代表的特徴ではありません。
d.上顎切歯の舌側傾斜
誤り。
上顎切歯の舌側傾斜はAngleⅡ級2類にみられる特徴です。1類では上顎前歯が唇側傾斜します。
e.上唇小帯の高位付着
誤り。
上唇小帯の高位付着は正中離開などに関係しますが、AngleⅡ級1類に特有の所見ではありません。
覚えるポイント
- AngleⅡ級1類は上顎前歯の唇側傾斜を伴います。
- overjet増大により下唇の過緊張やlip trapが生じます。
- Ⅱ級2類では上顎中切歯が舌側傾斜します。