117A016|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
矯正歯科治療の目標とする咬合状態はどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
矯正治療では、教科書的に全員を同じ形へそろえるのではなく、患者固有の骨格・軟組織・機能に調和した個性正常咬合を目標とします。
解説
個性正常咬合とは、個々の患者の顎顔面形態、歯の大きさ、歯列弓、筋機能、軟組織側貌などに調和し、機能的・形態的に安定した咬合です。
典型正常咬合は理想的な標準像を示す概念ですが、現実の治療では患者ごとの解剖学的条件や限界を考慮する必要があります。そのため矯正歯科治療の臨床的目標は個性正常咬合です。
選択肢の確認
a.仮想正常咬合
誤り。
仮想正常咬合は一般的な矯正治療目標を表す正式な中心概念ではありません。
b.機能正常咬合
誤り。
機能正常咬合は機能面を重視した表現ですが、患者固有の形態と機能を統合する標準的な治療目標の名称は個性正常咬合です。
c.個性正常咬合
正しい。
個々の顎顔面形態と機能に調和した個性正常咬合が矯正歯科治療の目標です。
d.典型正常咬合
誤り。
典型正常咬合は理想的・平均的な咬合像で、すべての患者にそのまま当てはめる治療目標ではありません。
e.暦齢正常咬合
誤り。
暦齢正常咬合という概念を矯正治療の最終目標には用いません。
覚えるポイント
- 治療目標は個性正常咬合です。
- 顎顔面形態、軟組織、機能、安定性を患者ごとに考えます。
- 理想像の機械的な再現ではなく、個体に調和した咬合を目指します。