72PM054第72回 臨床検査技師国家試験 過去問

透過型電子顕微鏡標本作製法で正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

透過型電子顕微鏡〈TEM〉標本作製の固定、樹脂包埋、超薄切、載物支持体を整理します。

解説

TEMでは、グルタルアルデヒドで前固定し、四酸化オスミウムで後固定した後、脱水してエポキシ樹脂などに包埋します。ウルトラミクロトームで数十nmの超薄切片を作製し、銅などのグリッドメッシュに載せ、酢酸ウラニル・クエン酸鉛などで電子染色して観察します。

金属蒸着は表面形態を観察する走査型電子顕微鏡で用いる操作です。光顕用準超薄切片はトルイジン青などで確認します。

選択肢の確認

1.エポキシ樹脂は酸で重合する。
誤りです。
エポキシ樹脂は硬化剤と加熱によって重合・硬化させます。酸で重合するという説明は不適切です。

2.観察前に金属イオン蒸着を行う。
誤りです。
金属イオンの蒸着は主に走査型電子顕微鏡で表面に導電性を与える操作です。TEMの通常工程ではありません。

3.1 mm3 大の細切は後固定液中で行う。
誤りです。
組織は固定液が速やかに浸透するよう採取直後に小さく細切し、前固定します。後固定液中で初めて1 mm3に細切するのは遅すぎます。

4.光顕用切片は Victoria blue 染色を行う。
誤りです。
光顕用準超薄切片は一般にトルイジン青などで染色し、Victoria blue染色を標準とはしません。

5.超薄切片はグリッドメッシュに貼り付ける。
正しいです。
超薄切片は非常に薄くガラススライドに載せられないため、銅などのグリッドメッシュに貼り付けます。

覚えるポイント

  • TEMは前固定、後固定、脱水、樹脂包埋、超薄切、電子染色の順です。
  • 超薄切片はグリッドメッシュに載せます。
  • 金属蒸着は主にSEM、準超薄切片はトルイジン青で確認します。
72PM05372PM055
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