72PM052|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
甲状腺穿刺吸引細胞診の Papanicolaou 染色標本(別冊No. 11)を別に示す。 考えられるのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
甲状腺穿刺吸引細胞診で、乳頭癌に特徴的な核所見を見分けます。
解説
画像では、細胞集塊を構成する核に淡明化、核溝、核内細胞質封入体を示唆する所見がみられます。これらは甲状腺乳頭癌の代表的な核所見です。乳頭状集塊や砂粒体を伴うこともあります。
乳頭癌の診断では、核の大小不同だけでなく、すりガラス状核、核溝、核内細胞質封入体、重積性集塊を組み合わせて評価します。
画像で見るポイント
核の淡明化、縦走する核溝、円形の核内細胞質封入体を探します。
選択肢の確認
1.正常甲状腺濾胞細胞
誤りです。
正常甲状腺濾胞細胞は均一な小型核をもち、平面的な蜂巣状配列や濾胞状配列を示します。画像の特徴的核異型とは異なります。
2.橋本病
誤りです。
橋本病では多数のリンパ球、形質細胞、好酸性細胞質をもつHürthle細胞が目立ちます。画像はその炎症性背景ではありません。
3.亜急性甲状腺炎
誤りです。
亜急性甲状腺炎では多核巨細胞、類上皮細胞、炎症細胞などがみられます。乳頭癌特有の核所見とは異なります。
4.乳頭癌
正しいです。
乳頭癌では核溝、核内細胞質封入体、淡明なすりガラス状核などを認め、画像に一致します。
5.リンパ腫
誤りです。
甲状腺リンパ腫では単調なリンパ系細胞が散在性に増殖します。上皮性集塊と乳頭癌核所見を示す画像とは異なります。
覚えるポイント
- 乳頭癌の核所見は核溝・核内細胞質封入体・すりガラス状核です。
- 橋本病ではリンパ球とHürthle細胞が目立ちます。
- 細胞診では集塊構造と核所見をセットで評価します。