72PM039|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
血漿カルシウム高値かつ PTH 低値となる疾患はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
高カルシウム血症でPTHが抑制されるPTH非依存性病態を選びます。
解説
悪性腫瘍の骨転移では骨破壊によりカルシウムが血中へ放出され、高カルシウム血症を生じます。血清カルシウム上昇は副甲状腺に負のフィードバックをかけるため、内因性PTHは低値になります。悪性腫瘍ではPTH関連蛋白〈PTHrP〉産生による高カルシウム血症でもPTHは抑制されます。
高カルシウム血症をみたら、まずPTHが高いか低いかでPTH依存性と非依存性に分類します。
選択肢の確認
1.慢性腎臓病
誤りです。
慢性腎臓病ではリン貯留、活性型ビタミンD低下、低カルシウム血症を背景に二次性副甲状腺機能亢進となり、PTHは高値になります。
2.悪性腫瘍の骨転移
正しいです。
悪性腫瘍の骨転移では骨吸収によりカルシウムが上昇し、負のフィードバックでPTHは低下します。
3.ビタミン D 欠乏症
誤りです。
ビタミンD欠乏症では腸管カルシウム吸収が低下し、低カルシウム傾向と二次性PTH上昇をきたします。
4.偽性副甲状腺機能低下症
誤りです。
偽性副甲状腺機能低下症ではPTH抵抗性により低カルシウム、高リン、PTH高値となります。
5.原発性副甲状腺機能亢進症
誤りです。
原発性副甲状腺機能亢進症ではPTHが自律的に高値となり、高カルシウム血症を生じます。
覚えるポイント
- 高CaでPTH低値なら悪性腫瘍、ビタミンD過剰などPTH非依存性を考えます。
- 高CaでPTH高値なら原発性副甲状腺機能亢進症を考えます。
- CKD・ビタミンD欠乏・PTH抵抗性ではPTHは上昇しやすいです。