72AM062|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
骨髄塗抹標本の鉄染色像(別冊No. 11)を別に示す。 考えられる疾患はどれか。

解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
鉄染色で核周囲を取り囲む鉄顆粒から環状鉄芽球を認識します。
解説
画像では赤芽球の核周囲に青色の鉄顆粒が環状に配列しており、環状鉄芽球を示します。ミトコンドリア内に鉄が異常蓄積し、核周囲の3分の1以上を取り囲む鉄顆粒として観察されます。
環状鉄芽球を伴う骨髄異形成症候群〈MDS〉が代表的です。鉄染色はPrussian blue反応を利用し、貯蔵鉄や鉄芽球を評価します。
画像で見るポイント
青色顆粒の有無だけでなく、核周囲をどの程度取り囲むかを確認します。
選択肢の確認
1.真性多血症
誤りです。
真性多血症はJAK2変異などによる骨髄増殖性腫瘍で、環状鉄芽球が代表所見ではありません。
2.悪性リンパ腫
誤りです。
悪性リンパ腫では異型リンパ球・組織構築が問題となり、環状鉄芽球は典型ではありません。
3.多発性骨髄腫
誤りです。
多発性骨髄腫では形質細胞増加が中心です。
4.巨赤芽球性貧血
誤りです。
巨赤芽球性貧血では巨赤芽球性変化や過分葉好中球がみられますが、この環状鉄芽球像の代表疾患ではありません。
5.骨髄異形成症候群
正しいです。
環状鉄芽球はMDS、とくにSF3B1変異を伴う病型で重要な所見です。
覚えるポイント
- 環状鉄芽球は核周囲の鉄顆粒が輪状に並びます。
- 代表は骨髄異形成症候群です。
- 鉄染色はPrussian blue反応を利用します。