71PM065|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
血清鉄と鉄結合能の関係(別冊No. 14)を別に示す。 この患者で考えられるのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
血清鉄、UIBC、TIBC、トランスフェリン飽和度の組合せから鉄代謝異常を判定します。
解説
提示図は、血清鉄が低下し、未飽和鉄結合能〈UIBC〉が増加して、総鉄結合能〈TIBC〉が高くなっている関係を示します。これは鉄が不足してトランスフェリンの空き結合部位が増える鉄欠乏性貧血の典型です。
鉄欠乏では血清フェリチンも低下し、トランスフェリン飽和度は低下します。炎症性貧血では血清鉄は低下してもトランスフェリン産生が抑えられるため、TIBCは低下または正常です。
画像で見るポイント
TIBCは血清鉄とUIBCの合計です。図の塗られた鉄部分と空いている結合部位を分けて読みます。
選択肢の確認
1.感染症
誤り。
感染症・慢性炎症では血清鉄は低下しますが、TIBCも低下または正常となるのが一般的です。
2.尿毒症
誤り。
尿毒症では腎性貧血や慢性炎症のパターンを示し、典型的なTIBC高値とはなりません。
3.溶血性貧血
誤り。
溶血性貧血では赤血球崩壊により血清鉄が上昇することがあります。
4.鉄欠乏性貧血
正しい。
血清鉄低値、UIBC・TIBC高値は鉄欠乏性貧血に典型的です。
5.再生不良性貧血
誤り。
再生不良性貧血では鉄利用低下により血清鉄が高値となることがあります。
覚えるポイント
- 鉄欠乏は血清鉄低下・フェリチン低下・TIBC上昇です。
- トランスフェリン飽和度 = 血清鉄/TIBC×100です。
- 慢性炎症では血清鉄低下でもTIBCは低下します。