71AM058|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
病理解剖時に摘出された臓器のホルマリン固定後の肉眼写真(別冊No. 12)を別に 示す。 臓器はどれか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
固定後の肉眼像を、臓器の形状・割面・表面構造から同定します。
解説
写真の臓器は、複数の葉と葉間裂を持ち、表面に炭粉沈着を思わせる黒色斑を伴う肺です。ホルマリン固定後は生体内より硬く、色調も変化しますが、肺葉と葉間裂、スポンジ状の実質、気管支・血管断面が同定の手掛かりになります。
臓器同定では色だけに頼らず、外形、被膜、門部、葉・区域、割面の管腔構造を順に確認します。
肉眼像で見るポイント
葉間裂、炭粉沈着、気管支・血管の断面、含気性のスポンジ状実質を確認します。
選択肢の確認
1.肺
正しい。
肺は葉間裂とスポンジ状実質を持ち、写真の形態に合致します。
2.肝 臓
誤り。
肝臓は大きな実質臓器で、割面に肺のような多数の含気性構造はみられません。
3.腎 臓
誤り。
腎臓は豆状で、割面では皮質・髄質・腎盂を区別します。
4.膵 臓
誤り。
膵臓は細長い分葉状臓器で、肺葉のような外形ではありません。
5.脾 臓
誤り。
脾臓は扁平な暗赤色実質臓器で、肺の葉間裂や気管支構造を持ちません。
覚えるポイント
- 肺は葉間裂、スポンジ状実質、気管支断面で同定します。
- 固定後は色調・硬さが変わることを考慮します。
- 臓器同定は外形と割面構造を組み合わせます。