70PM077第70回 臨床検査技師国家試験 過去問

培養に用いる検体で適切なのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

培養検体の保存条件と、汚染・殺菌・菌数変化を防ぐ採取法を理解します。

解説

髄液は採取後ただちに検査するのが原則で、やむを得ず短時間保存する場合も室温から保温条件とし、冷蔵を避けます。Neisseria meningitidisやHaemophilus influenzaeなどは低温に弱く、冷蔵で検出率が低下するためです。

喀痰は下気道由来の良質検体、尿は採尿バッグではなく適切な清潔中間尿やカテーテル採取尿、組織はホルマリン固定前の無菌検体を培養に用います。血液培養ボトルも冷蔵せず速やかに提出します。

検体取扱いのポイント
培養検体は「生きた病原体を保ち、常在菌汚染を減らす」条件で扱います。

選択肢の確認

1.室温保存された髄液
正しい。
髄液は冷蔵せず、室温または適切な保温条件で速やかに検査するため、選択肢中では適切です。

2.唾液成分のみの喀痰
誤り。
唾液成分のみの喀痰は口腔内常在菌の混入が多く、下気道感染の培養検体として不適切です。

3.尿バックから採取された尿
誤り。
尿バッグ内の尿は長時間の貯留と汚染で菌数が変化するため、培養には適しません。

4.ホルマリン処理された組織
誤り。
ホルマリンは微生物を死滅させるため、固定済み組織を培養には使用できません。

5.冷蔵保存された血液培養ボトル
誤り。
血液培養ボトルは冷蔵すると菌の発育・回収に影響するため、室温で速やかに培養装置へ搬送します。

覚えるポイント

  • 髄液は冷蔵せず、直ちに検査します。
  • 唾液性喀痰・尿バッグ尿は汚染が多く不適切です。
  • ホルマリン固定組織と冷蔵血液培養ボトルは培養に使いません。
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