70PM060|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
疾患とその原因の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
造血器疾患の原因を、感染・造血幹細胞障害・膜蛋白異常・免疫機序と対応させます。
解説
ヒトパルボウイルスB19は赤芽球系前駆細胞に感染し、一過性に赤血球産生を抑制します。慢性溶血性貧血患者では無形成発作、免疫不全患者では持続感染による赤芽球癆を起こすことがあります。
再生不良性貧血は造血幹細胞障害、遺伝性球状赤血球症は赤血球膜骨格蛋白異常、自己免疫性溶血性貧血は赤血球に対する自己抗体が原因です。ビタミンB12吸収には胃内因子と回腸末端が重要です。
ひっかけポイント
エリスロポエチン欠乏は腎性貧血、補体制御因子欠損はPNHです。
選択肢の確認
1.赤芽球癆 ヒトパルボウイルス B19 感染
正しい。
ヒトパルボウイルスB19は赤芽球系前駆細胞へ感染し、赤芽球癆の原因となるため正しい組合せです。
2.再生不良性貧血 エリスロポエチン欠乏
誤り。
再生不良性貧血は多能性造血幹細胞の減少・機能障害によります。エリスロポエチン欠乏は腎性貧血の原因です。
3.遺伝性球状赤血球症 α グロビン遺伝子異常
誤り。
遺伝性球状赤血球症はspectrin、ankyrin、band 3、protein 4.2などの膜蛋白異常です。αグロビン遺伝子異常はαサラセミアです。
4.自己免疫性溶血性貧血 補体制御因子欠損
誤り。
自己免疫性溶血性貧血は赤血球自己抗体によります。補体制御因子CD55・CD59欠損は発作性夜間ヘモグロビン尿症です。
5.ビタミン B12 欠乏性貧血 直腸切除
誤り。
ビタミンB12欠乏は胃切除、内因子欠乏、回腸末端病変・切除などで起こります。直腸切除は通常原因ではありません。
覚えるポイント
- 赤芽球癆はパルボウイルスB19で起こり得ます。
- 遺伝性球状赤血球症は赤血球膜蛋白異常です。
- B12吸収には胃内因子と回腸末端が必要です。