70AM053|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
腹水の原因で誤っているのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
腹水は、静水圧上昇、膠質浸透圧低下、炎症、リンパ流障害で生じます。
解説
腹水形成の主要機序は、門脈圧や静脈圧の上昇、血漿膠質浸透圧の低下、腹膜血管透過性の亢進、リンパ管閉塞です。
低アルブミン血症などの低蛋白血症では血漿膠質浸透圧が低下し、血管内に水分を保持できず腹水が生じます。反対に高蛋白血症は膠質浸透圧を高める方向であり、一般的な腹水原因ではありません。
選択肢の確認
1.腹膜炎
記述としては正しいです。
腹膜炎では血管透過性が亢進し、蛋白に富む滲出性腹水を生じます。
2.高蛋白血症
正答。記述としては誤りです。
腹水を生じやすいのは高蛋白血症ではなく低蛋白血症です。
3.門脈圧亢進症
記述としては正しいです。
門脈圧亢進症では腹腔内毛細血管の静水圧が上昇し、腹水を生じます。
4.リンパ管閉塞
記述としては正しいです。
リンパ管閉塞では腹腔からのリンパ還流が障害され、乳び腹水などを生じます。
5.うっ血性心不全
記述としては正しいです。
うっ血性心不全では静脈圧上昇により腹水を生じることがあります。
覚えるポイント
- 腹水の蛋白要因は低蛋白・低アルブミンです。
- 門脈圧・静脈圧上昇でも腹水が生じます。
- 炎症は滲出性、門脈圧亢進は漏出性を考えます。