70AM046|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
リンパ節の術中迅速組織標本の弱拡大写真(別冊No. 8A)と強拡大写真(別冊 No. 8B)を別に示す。 標本にみられる不良の原因はどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
術中迅速標本の不良像が、凍結・薄切・固定・染色のどの工程で生じたかを見分けます。
解説
画像では、組織に平行な帯状の厚薄差や裂けが繰り返しみられます。これは切片作製時のチャタリングやナイフマークに相当する薄切不良です。ブロックが硬すぎる、刃の状態が悪い、クリアランス角や送りが不適切などで生じます。
術中迅速標本では凍結条件も切れ味に影響しますが、最終的に画像へ現れている不良は薄切工程のアーチファクトとして判定します。
病理像で見るポイント
色の異常か、組織の形そのものの切れ・しわ・厚薄差かを最初に分けます。
選択肢の確認
1.切り出し
誤り。
切り出し不良では標的部位の欠落や厚すぎる組織片などが問題になりますが、本画像の反復する帯状アーチファクトとは異なります。
2.凍 結
誤り。
凍結不良では氷晶形成や組織の亀裂が生じますが、本画像で目立つ規則的な厚薄差は薄切時の所見です。
3.薄 切
正しい。
薄切時のチャタリングやナイフマークによる帯状の不良像であり、正答です。
4.固 定
誤り。
固定不良では核・細胞質の染色不良や自己融解などがみられますが、本画像の主所見とは異なります。
5.染 色
誤り。
染色不良では濃淡、色調、分別の異常が中心で、組織の物理的な帯状断裂は説明できません。
覚えるポイント
- 規則的な帯状の厚薄差はチャタリングを考えます。
- チャタリングは薄切不良です。
- 凍結条件・刃・角度・ブロック硬度を点検します。