70AM017|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
標準 12 誘導心電図(別冊No. 2)を別に示す。 所見はどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
房室ブロックでは、P波とQRSの関係、PR間隔の変化、脱落の規則性を読みます。
解説
心電図では、拍ごとにPR間隔が徐々に延長し、その後にP波の後のQRSが1拍脱落しています。脱落後はPR間隔が短く戻り、同じ周期を繰り返します。これはWenckebach型、すなわちMobitz I型房室ブロックです。
Mobitz II型ではPR間隔は一定のまま突然QRSが脱落します。Ⅲ度房室ブロックではP波とQRSが互いに無関係となります。脚ブロックでは主にQRS幅と胸部誘導の形態を評価します。
心電図で見るポイント
まずQRS脱落の有無を見て、次に脱落前のPR間隔が徐々に延びるか、一定かを確認します。
選択肢の確認
1.右脚ブロック
誤り。
右脚ブロックではQRS幅延長とV1のrsR'型などが中心で、進行性PR延長とQRS脱落は説明できません。
2.左脚ブロック
誤り。
左脚ブロックでは幅広いQRSと左側胸部誘導の幅広いR波などを認めます。本図の主所見とは異なります。
3.Ⅲ度房室ブロック
誤り。
Ⅲ度房室ブロックではP波とQRSが完全に解離します。本図では一定の房室伝導パターンがあります。
4.MobitzⅡ型房室ブロック
誤り。
MobitzⅡ型ではPR間隔が一定のまま突然QRSが脱落します。進行性PR延長はみられません。
5.Wenckebach 型房室ブロック
正しい。
PR間隔が徐々に延長した後にQRSが脱落するため、Wenckebach型房室ブロックです。
覚えるポイント
- Wenckebach型はPR延長が進行してQRSが脱落します。
- MobitzⅡ型はPR一定のまま突然脱落します。
- Ⅲ度房室ブロックはP波とQRSが完全に解離します。