38PM37|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
多関節マニピュレータでレーザ光を伝送する医療用レーザ装置はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、医療用レーザ装置のレーザ光の伝送方法が問われています。
多関節マニピュレータで伝送する代表的な医療用レーザは、CO₂レーザ装置です。
解説
CO₂レーザは、波長約10.6 μmの赤外線レーザです。組織表面の水分に強く吸収されるため、表層を鋭く切開、蒸散する用途に使われます。皮膚科、耳鼻咽喉科、形成外科、外科などで用いられます。
CO₂レーザの波長は通常の石英ファイバで伝送しにくいため、古くから反射ミラーを組み込んだ多関節マニピュレータでレーザ光を導光してきました。多関節マニピュレータでは、関節ごとにミラーで反射させながらレーザ光を先端まで伝えます。
一方、Nd:YAGレーザ、半導体レーザ、Rubyレーザなどは、条件によって光ファイバ伝送が利用されることがあります。エキシマレーザは紫外線領域のレーザで、CO₂レーザのような多関節マニピュレータが代表的な伝送方式とは整理しません。
ひっかけポイント
CO₂レーザは「水に吸収されやすい」「表面切開・蒸散」「多関節マニピュレータ」とセットで覚えます。Nd:YAGレーザは深達性が高く、光ファイバ伝送と結びつけて整理します。
安全管理上のポイント
レーザ装置では、波長に応じた保護眼鏡、警告表示、管理区域、反射防止、煙・プルーム対策、可燃物管理を確認します。CO₂レーザでは眼だけでなく皮膚や周辺器材への熱損傷にも注意します。
選択肢の確認
1.誤り。
XeClエキシマレーザ装置は紫外線レーザであり、多関節マニピュレータで伝送する代表的装置ではありません。
2.誤り。
Nd:YAGレーザは深達性が比較的高く、光ファイバでの伝送が利用される代表的レーザです。
3.正しい。
CO₂レーザ装置は、通常の光ファイバ伝送が難しいため、多関節マニピュレータでレーザ光を伝送する代表的な医療用レーザ装置です。
4.誤り。
Rubyレーザは固体レーザで、CO₂レーザのような多関節マニピュレータ伝送を代表とする装置ではありません。
5.誤り。
半導体レーザは小型化しやすく、光ファイバ伝送にも適したレーザです。多関節マニピュレータで伝送する代表ではありません。
覚えるポイント
- CO₂レーザは波長約10.6 μmの赤外線レーザです。
- CO₂レーザは水に吸収されやすく、表面の切開・蒸散に適します。
- CO₂レーザは多関節マニピュレータで伝送する代表です。
- Nd:YAGレーザや半導体レーザは光ファイバ伝送と結びつけて覚えます。
- レーザ使用時は波長に合った保護眼鏡と安全管理が必須です。