34PM117第34回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

臨床医学臨床鑑別顔面神経麻痺

次の症例で最も適切な疾患はどれか。 「40歳の女性。3日前に左顔面に違和感が生じ、食事中に口から食べ物がこぼれるようになった。左側の眼は閉じづらく、額のしわ寄せもできない。難聴や耳介の水疱は認めない。」

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、末梢性顔面神経麻痺の特徴を確認します。

眼を閉じづらい、口から食べ物がこぼれる、額のしわ寄せができない場合は、顔面神経の末梢性麻痺を考えます。

解説

ベル麻痺は、明らかな原因が特定できない急性の末梢性顔面神経麻痺です。

末梢性顔面神経麻痺では、同側の前頭筋、眼輪筋、口輪筋などが障害されます。そのため、額のしわ寄せができない、閉眼困難、口角下垂、食べ物が口からこぼれるなどがみられます。

脳出血などの中枢性顔面神経麻痺では、額のしわ寄せが比較的保たれることがあります。ラムゼイ ハント症候群では顔面神経麻痺に加えて、耳介の水疱、耳痛、難聴、めまいなどを伴うことがあります。本症例では難聴や耳介水疱がないため、ベル麻痺が最も適切です。

ひっかけポイント
額のしわ寄せができない顔面麻痺は末梢性を考えます。耳介水疱があればラムゼイ ハント症候群を疑います。

選択肢の確認

1.脳出血
誤り。
脳出血による中枢性顔面神経麻痺では、額のしわ寄せが比較的保たれることがあります。本症例では額のしわ寄せもできず、末梢性麻痺を考えます。

2.ベル麻痺
正しい。
ベル麻痺は急性の末梢性顔面神経麻痺です。閉眼困難、口角下垂、額のしわ寄せ不能があり、難聴や耳介水疱がない本症例に最も合います。

3.聴神経腫瘍
誤り。
聴神経腫瘍では難聴、耳鳴り、めまいなどが中心となり、慢性的に進行することが多いです。急性の末梢性顔面神経麻痺としてはベル麻痺が適切です。

4.ラムゼイ ハント症候群
誤り。
ラムゼイ ハント症候群では顔面神経麻痺に加え、耳介の水疱、耳痛、難聴、めまいなどがみられることがあります。本症例では難聴や耳介水疱がないため不適切です。

覚えるポイント

  • ベル麻痺は末梢性顔面神経麻痺です。
  • 末梢性では額のしわ寄せも障害されます。
  • ラムゼイ ハント症候群では耳介水疱や難聴を伴うことがあります。

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