34AM36|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
病理学循環障害浮腫・塞栓症
下肢の深部静脈血栓が剥離して血流で運ばれた場合、塞栓症を最も生じやすい臓器はどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、下肢深部静脈血栓が血流に乗ってどこへ到達するかが問われています。
静脈血栓は、静脈、右心系、肺動脈の順に流れるため、肺塞栓症を起こしやすいです。
解説
下肢の深部静脈血栓が剥離すると、血栓は静脈血流に乗って下大静脈へ入り、右心房、右心室を通って肺動脈へ運ばれます。
その結果、肺動脈を閉塞し、肺塞栓症を起こします。肺塞栓症では、突然の呼吸困難、胸痛、頻脈、低酸素血症などがみられることがあります。
脳、腎臓、脾臓は動脈系の塞栓で問題になる臓器です。下肢静脈血栓が通常そのまま左心系へ行くことはありません。
ひっかけポイント
静脈血栓はまず肺へ向かいます。脳梗塞などは主に左心系や動脈系の塞栓で考えます。
選択肢の確認
1.脳
誤り。
下肢深部静脈血栓は通常、右心系を経て肺動脈へ流れます。脳塞栓は主に動脈系や左心系の塞栓で問題になります。
2.肺
正しい。
下肢深部静脈血栓が剥離すると、右心系を経て肺動脈へ到達し、肺塞栓症を起こしやすいです。
3.腎臓
誤り。
腎臓は動脈血流を受ける臓器です。下肢静脈血栓が通常最初に到達して塞栓を起こす臓器ではありません。
4.脾臓
誤り。
脾臓も動脈系の塞栓で問題になる臓器です。下肢深部静脈血栓による塞栓症を最も生じやすい臓器ではありません。
覚えるポイント
- 下肢深部静脈血栓の合併症は肺塞栓症です。
- 流れは、下肢静脈、下大静脈、右心房、右心室、肺動脈です。
- 静脈血栓はまず肺で問題になります。
- 脳、腎臓、脾臓は主に動脈系塞栓で考えます。